初心者向け:這苔(ハイゴケ)盆栽の育て方完全ガイド

目次

這苔(ハイゴケ)の盆栽とは

這苔の特徴

  • 地面を這うように生長する
  • 葉は細長く、密生する
  • 比較的丈夫で、育てやすい

這苔(ハイゴケ)は、日本各地の山野や庭園などに自生する、比較的丈夫な苔です。葉は細長く、密生して地面を覆います。地面を這うように生長する苔の一種である「這苔」を盆栽にしたものです。

自然な雰囲気を演出できるため、インテリアとしても人気があり、苔玉やテラリウムなどによく使われています。

初心者でも育てやすい

這苔は、比較的丈夫な苔なので、初心者でも育てやすいという特徴があります。

水やりや肥料は、他の植物と比べてそれほど多く必要ありません。また、剪定も、春と秋に1回ずつ行うだけで十分です。

その他の苔の盆栽については、「苔盆栽一覧」をご覧ください。

置き場所

ハイゴケは、日当たりが悪い場所を好みます。直射日光に当たると、葉が焼けて枯れてしまうことがあります。

適した置き場所は、明るい日陰です。木漏れ日が当たる場所や、室内の窓際などがおすすめです。

また、風通しの良い場所に置きましょう。風通しが悪いと、蒸れて枯れてしまうことがあります。

置き場所の注意点

ハイゴケを置く際には、以下の点に注意しましょう。

  • 直射日光が当たらないように注意する
  • 風通しの良い場所に置く
  • 夏場の高温多湿には注意する

夏場は、高温多湿になると、ハイゴケが枯れてしまうことがあります。扇風機やサーキュレーターで風を送ったり、エアコンの風が当たらないようにしたりして、風通しを良くしましょう。

また、冬場は、室内に取り込んで管理しましょう。室内の温度は、10℃以上を保ちましょう。

用土

ハイゴケは、水はけの良い土を好みます。赤玉土、鹿沼土、腐葉土を混ぜ合わせた土が適しています。

赤玉土は、水はけと通気性に優れた土です。鹿沼土は、保水性に優れた土です。腐葉土は、有機質が多く、栄養分を豊富に含む土です。

この3つの土を、それぞれ同量ずつ混ぜ合わせると、水はけと通気性、保水性、栄養分をバランスよく備えた土になります。

植え方

ハイゴケの植え方は、以下のとおりです。

  1. 鉢底に、鉢底石を敷きます。
  2. 用土を鉢に入れる。
  3. ハイゴケを鉢に置き、根を広げます。
  4. 用土を足して、根を覆います。
  5. 水をたっぷりと与えます。

植え付けの時期は、春から秋にかけてが適しています。

水やり

ハイゴケは、乾燥に弱いため、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。ただし、過湿は根腐れの原因となるため、注意が必要です。

水やりの頻度は、気温や湿度によって異なります。夏場は、2日に1回程度の水やりが必要です。冬場は、1週間に1回程度の水やりで十分です。

また、葉水も効果的です。葉水をすることで、蒸れを防ぎ、葉を清潔に保つことができます。

盆栽の水やり技術についてさらに学ぶ

水やりの注意点

ハイゴケの水やりを行う際には、以下の点に注意しましょう。

  • 土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをする
  • 過湿にならないように注意する
  • 葉水も効果的である

また、夏場は、夕方以降に水やりをしましょう。午前中に水やりすると、蒸れて枯れてしまうことがあります。

ハイゴケ(這苔)の植え替え方法

ハイゴケ(這苔)の増やし方は、以下の2つがあります。

  • まき苔法
  • はり苔法

まき苔法

まき苔法は、ハイゴケを細かくほぐして、新しい土に蒔く方法です。

  1. ハイゴケを鉢から取り出し、細かくほぐします。
  2. 赤玉土、鹿沼土、腐葉土を混ぜ合わせた新しい土を用意します。
  3. まいたハイゴケに、霧吹きなどで水をたっぷりと与えます。
  4. 明るい日陰で管理します。

まき苔法は、比較的簡単に増やすことができます。ただし、時間がかかるため、ある程度の根気が必要です。

はり苔法

はり苔法は、ハイゴケを針金や糸で固定して、新しい土に植え付ける方法です。

  1. ハイゴケを鉢から取り出し、針金や糸で固定します。
  2. 赤玉土、鹿沼土、腐葉土を混ぜ合わせた新しい土を用意します。
  3. 固定したハイゴケを新しい土に植え付けます。
  4. 明るい日陰で管理します。

はり苔法は、まき苔法よりも早く増やすことができます。ただし、ある程度の技術が必要です。

増やし方の注意点

ハイゴケを増やす際には、以下の点に注意しましょう。

  • 増やす時期は、春から秋にかけてが適しています。
  • 新しい土は、水はけの良い土を用意します。
  • 明るい日陰で管理します。

また、増やしたハイゴケは、しばらくは乾燥させないように注意しましょう。

ハイゴケの病害虫対策

ハイゴケは、病害虫に強い植物です。ただし、過湿や乾燥、日当たりの悪さなどによって、病害虫が発生することがあります。

病害虫が発生した場合は、早めに対処しましょう。病害虫の種類によって、対処方法は異なります。市販の薬剤や、園芸店で相談するとよいでしょう。

ハイゴケに発生する主な病害虫は、以下のとおりです。

主な病害虫
  • 病気
  • うどんこ病
  • 灰色かび病
  • 黒斑病
  • 根腐れ病
  • 害虫
  • アブラムシ
  • カイガラムシ
  • ハダニ

うどんこ病

うどんこ病は、葉に白い粉状の病斑が現れる病気です。病斑が広がると、葉が枯れてしまいます。

対策としては、風通しを良くし、過湿を避けることが大切です。また、市販の殺菌剤を散布すると効果的です。

灰色かび病

灰色かび病は、葉や茎に灰色の病斑が現れる病気です。病斑が広がると、葉や茎が枯れてしまいます。

対策としては、風通しを良くし、過湿を避けることが大切です。また、市販の殺菌剤を散布すると効果的です。

黒斑病

黒斑病は、葉に黒い病斑が現れる病気です。病斑が広がると、葉が枯れてしまいます。

対策としては、風通しを良くし、過湿を避けることが大切です。また、市販の殺菌剤を散布すると効果的です。

根腐れ病

根腐れ病は、根が腐って枯れてしまう病気です。根が腐ると、水や栄養分が吸収できなくなり、枯れてしまいます。

対策としては、過湿を避けることが大切です。また、用土の排水性を良くしておきましょう。

アブラムシ

アブラムシは、葉や茎に寄生して吸汁する害虫です。吸汁によって、葉が黄色くなったり、枯れたりすることがあります。

対策としては、早めに見つけたら、ピンセットなどで除去しましょう。また、市販の殺虫剤を散布すると効果的です。

カイガラムシ

カイガラムシは、葉や茎に寄生して吸汁する害虫です。吸汁によって、葉が黄色くなったり、枯れたりすることがあります。

対策としては、早めに見つけたら、ピンセットなどで除去しましょう。また、市販の殺虫剤を散布すると効果的です。

ハダニ

ハダニは、葉の裏側に寄生して吸汁する害虫です。吸汁によって、葉が黄色くなったり、枯れたりすることがあります。

対策としては、早めに見つけたら、葉水やシャワーなどで洗い流しましょう。また、市販の殺虫剤を散布すると効果的です。

予防方法

ハイゴケは、病害虫に強い植物ですが、適切な手入れをすることで、病害虫の発生を予防することができます。

以下の点に注意して、ハイゴケを育てましょう。

  • 過湿や乾燥を避ける
  • 風通しを良くする
  • 日当たりの良い場所で管理する
  • 定期的に葉水やシャワーをする
  • こまめに観察して、病害虫が発生したら早めに対処する

盆栽の害虫識別と対策に関する詳細

ハイゴケの剪定

ハイゴケは、特に剪定を必要としない植物です。ただし、以下の場合に剪定を行うとよいでしょう。

  • 枯れた部分を取り除く
  • 込み合った部分を間引く
  • 形を整える

枯れた部分の取り除き

ハイゴケは、枯れた部分があると、そこから病害虫が発生する原因となります。枯れた部分は、早めに取り除きましょう。

枯れた部分は、ハサミやピンセットで取り除きます。枯れた部分に付着した土や苔は、落としましょう。

込み合った部分の間引き

ハイゴケは、生長すると込み合ってきます。込み合った部分は、間引きをしましょう。

間引きは、ハサミやピンセットで、込み合った部分を切り取ります。切り取る部分は、茎の付け根から切り取ります。

形を整える

ハイゴケは、形を整えるためにも剪定を行うことができます。

形を整える場合は、ハサミやピンセットで、余分な部分を切り取ります。切り取る部分は、茎の付け根から切り取ります。

剪定の時期

ハイゴケの剪定は、植え替えの時期に合わせて行うとよいでしょう。植え替えの時期は、春から秋にかけてが適しています。

剪定の注意点

ハイゴケの剪定を行う際には、以下の点に注意しましょう。

  • ハサミやピンセットは、清潔なものを使う
  • 切り口は、きれいに切る
  • 切り口に水が残らないようにする

また、剪定後は、たっぷりと水やりをしましょう。

よくある質問と回答

ハイゴケを育て始めたのですが、葉が黄色くなってしまいます。

水やりが不足している可能性があります。土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。また、葉水も効果的です。

ハイゴケの葉が枯れてしまいました。

過湿や乾燥、日当たりの悪さなどが原因で枯れてしまうことがあります。水やりや日当たりの状態を確認しましょう。また、病害虫が発生している可能性もあります。

ハイゴケに害虫が付いてしまいました。

アブラムシやカイガラムシ、ハダニなどの害虫が発生することがあります。早めに見つけたら、ピンセットなどで除去しましょう。また、市販の殺虫剤を散布すると効果的です。

ハイゴケの植え替えの時期はいつですか?

2年に1回程度、植え替えを行います。植え替えの時期は、春から秋にかけてが適しています。

ハイゴケの剪定は必要ですか?

枯れた部分を取り除いたり、込み合った部分を間引いたりするとよいでしょう。剪定は、植え替えの時期に合わせて行うとよいでしょう。

ハイゴケを増やすにはどうすればよいですか?

株分けや挿し芽で増やすことができます。株分けは、植え替えの際に行うとよいでしょう。挿し芽は、春から秋にかけて行うとよいでしょう。

ハイゴケの育て方のポイントを教えてください。

以下の点に注意して育てましょう。

  • 水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと行う。
  • 日当たりの良い場所で管理する。
  • 過湿や乾燥を避ける。
  • 風通しを良くする。
  • 定期的に葉水やシャワーをする。
  • こまめに観察して、病害虫が発生したら早めに対処する。

当サイトにも、交流・相談用のフォーラムを用意していますので、お気軽にご利用ください。

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この記事を書いた人

こんにちは。
「彩盆」を運営している編集スタッフです。

私自身の盆栽育成経験を活かし、お役に立てる情報を提供することに情熱を注いでいます。

どの記事も初心者向けに分かりやすく、楽しみながら学べるよう心がけて執筆しました。

盆栽愛好家や初心者の皆さんが、盆栽の世界を楽しんで探求し、育てる手助けとなることを願っております。

どうぞお楽しみください!

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